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ADMRコラム117 「報連相」をしない人、させない人
11月に入ると、忘年会の話が少しずつ増えてくる。「今日は無礼講」ということになり、調子に乗って上司に失礼な言動で顰蹙(ひんしゅく)を買う人がいる。いくら上司がそういう発言をしても、社会人として最低限、守るべきマナーというものがある。それをわきまえておかないと、その後、気まずい思いをする。そんな経験のある人もいるのではないか。
言っていることと実際の行動が違うということは誰にでもある。とくに会社という組織では、この「本音とタテマエ」が微妙に入り組んでいるから難しい。「報連相」が大切と会社は言う。早い段階で上司に相談すれば、本人の経験と会社の組織力でトラブルを最小限に食い止めることができる。仕事の悩みも同じで、上司や先輩は聞かれれば豊富な経験から的確なアドバイスができる可能性が高い。にもかかわらず、報連相が重要と会社が事あるごとに強調するのは、それだけうまく機能させるのが難しいということなのだろう。
多くの人が、できるならば自分のミスや成績が振るわない状況はできるならば隠したいと考える。上司や先輩から叱られたくないし、何事もなくスルーできればと考えがちだ。経験の少ない若手社員ならば、なおさら「失敗したくない」と気負う。だから報連相はなるべく省きたいという発想になるのではないか。
一方、報連相を受ける側にも問題がないわけではない。無礼講と同じで「何でも相談してきてほしい」と言いながら、いざトラブルを報告すると露骨に嫌な顔をする。「どうしてそんなことになった」と怒り出す人もいる。もっとひどいケースでは「悪い報告は聞きたくない」と言い放つ。極端な例かもしれないが、部下が報連相をしにくい雰囲気を日頃から漂わせている管理職もいるということだ。
報連相を「する側」「される側」それぞれに”事情”がある。だから簡単にできそうでできないのだろう。この問題で悩んでいるところは多い。
これだという解決策があれば苦労はしない。個々の人間性や仕事観が大きく異なり、会社や部署の雰囲気も様々だ。何でも言いやすい上司の方が良いだろうが、それが「甘え」につながっては本末転倒になる。一方、厳しいばかりでは声をあげにくく若手社員の心が離れていく。
適度な緊張感がありながら話しやすいという状況がどうしたらできるか。できない理由を検証して、一つひとつ実績を積み重ねていくことが「報連相が的確にできている組織」の第一歩ということになりそうだ。
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