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ADMRコラム103 興味を”探す”
何を考えてこの会社に入ってきたのだろうか、と思わざるを得ないような人がいる。かつて在籍していた新聞社では、取材や営業で人と会ってコミュニケーションを深めるのが重要なのに「人と話すのが苦手」という新入社員が部下にいたことがある。自動車販売の現場でも、営業職にもかかわらず「人と話すときに緊張してうまく言葉が出てきません」という人がいるという話をしばしば聞く。さらに「クルマにはあまり興味がなくて知識がないのが不安」という人もいるそうだが、時代の変化で珍しいことではにいのかもしれない。
就職活動をしているのであれば、自分が入りたい会社の業務内容くらいは分かっているはずだ。初任給や休日、会社の規模(安定しているかどうか)などを見て「なんとなく」入ってしまったのだろう。自分の適性や会社の業務、将来性などをじっくり検討したとろで、うまくいくとは限らない。そもそも、その仕事が自分に向いているかどうかも、ある程度経験しないと分からないし、苦手だと思っていたことが意外にマッチしたということもある。だからあまり考えずに就職先を決めるとことが必ずしも悪いことだとは言えなくもない。
大切なのは、新しい環境・業務内容に順応できるかどうかということであり、そのためには仕事に「興味を持てるか」が重要となる。その分野に興味があれば知識やノウハウを学ぶことが苦にならない。好きな科目の勉強はやる気が出るのと同じである。今は苦手で興味がないと思っていても、やり方によってはなんとかなる。
例えば、人との会話が苦手だとしても、相手の仕草や服装、性格などをじっくり見てみる。怖そうな雰囲気の人が、可愛いデザインの時計をしていていることもあれば、優しそうに見える人が意外と短気で、すぐに結論を迫ってくることもある。「人間観察」の中で、一つだけにジャンルを絞っていくと、それぞれ特徴が出て面白い。
クルマに興味がわかなくても、実車やカタログを眺めていると気になるところが出てくるかもしれない。筆者はメーター周りのデザインに惹かれたことがある。アナログの時代で、スピードメーター、タコメーターのほかに、油圧計、水温計など各種メーターが横並びに配置されている車種もあり、格好いいと思った。それからカタログで色々なクルマのメーター周りをチェックし、ちょっと見ただけで車種がわかるようになった。それがクルマに興味を持つきっかけとなった。
苦手意識があって興味が持てないとしても、その中から興味がわくものを探す。仕事をするならば少しでも楽しくしたい。些細なことでもいいからそれを見つけると仕事が面白くなるはずだ。苦手を克服すると、大得意になることもある。後ろ向きより前向きの方がいい。
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