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ADMRコラム87 苦手な人への対処方法
新入社員を街で見かける時期になった。スーツのラインがはっきり出ていて、全体のフォルムが固い。着慣れていないことが一目でわかるところが、新入社員の証明でもある。研修があるのか、集団で移動しているときは”同期”と楽しそうに話しているが、本音はどうなのだろうか。
仕事の関係で、研修中の新入社員と話す機会がある。明るくムードメーカーのような人もいれば、自信がないのか、いつもおどおどしている人もいる。筆者もかつてはそうだったが、斜に構えている姿を崩さないタイプも少なからずいる。新人として一括りに扱われるのが不満なのだろう。
雰囲気は人それぞれ異なるものの、じっくり話を聞くと不安が強いのは共通している。学生時代と環境ががらりと変わる。同期と比べられることになり、自分の能力が劣っているかもしれない。専門的知識があるわけではないし、会社員として通用するのか―心配ごとは尽きない。中でも対人関係は悩みの種だ。
これまでは苦手な人、付き合いたくないタイプは避けていることが許された。友人との関係もぎくしゃくするのが恐くて表面的に合わせることが多かった。トラブルを避けようと、常に自分を”安全圏”に置いていたという見方もできる。
しかし社会人になると社内、取引先、お客様のすべてで苦手な人ともコミュニケーションを取っていく必要がある。実際に研修でも「恐い先輩がいたらどうすればいいか」「配属先で仲良くやれるだろうか」「苦手なタイプのお客様にはどう対処したらいいのか」―といった不安の声をたくさん聞いた。
対人関係がうまくいかなければ仕事のスキルを身に着けるどころではなく、社会人としての「入口」で躓きかねない。AIに相談しても明確な答えがあるわけではなく「こうすれば心配ない」というマニュアルも用意されていない。それだけに不安が募る。
40年前、新入社員だった筆者も同じように心配していた。その後、管理職として新入社員とも数多く接してきた。その経験から言わせてもらうと不安解消の”決定打“はない。ただ”対策”はできる。
相手に興味を持つことだ。不愛想な人、いつも怒ったように指導してくる上司、嫌味ばかり言ってくるお客様など、いつの世でもどんな職場でもゼロではない。シャットアウトする前に、その人たちはどんな気持ちでいるのだろうか、これまでの人生でどんな嫌なことがあったのか、その人の内面を分析してみるといい。そのためには会話が欠かせなくなる。
学生時代のように合わない人を遠ざけるのではなく、人間観察の対象として接する。どのみちコミュニケーションを取らなければいけない相手なのだから、そこを楽しんだ方がいい。自ら「壁」をつくっていないで取り払ってみると、心を開いてくれる人も出てくる。最初は抵抗があるかもしれないが、実践してみると意外に効果があるものだ。
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