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ADMRコラム79 仲良くなりかけた時の落とし穴

 好意を持った人と距離が縮まってきたときは、ウキウキした気持ちになる。嫌われないように言葉や行動に気を付け、少しでも良い印象を与えようとする。相手も同じように考えていて、気を遣いながらお互いの理解を深めていく。恋愛ではよくあることだが、そこに”地雷”が潜んでいるのもまた事実だ。


 例えば「それはおかしくない?」―こちらの理由をろくに聞きもせずに断定する。食事に行ったときに、店員のちょっとしたミスに怒鳴る。フェミニストだと思ったら「女性は○○であるべきだと」と断定調で言う。付き合い始めたときはわからなかったが、ある程度、気を許せるような関係になったときに無意識な言動が決定的な亀裂を招くことがしばしばある。


 お店や営業スタッフとお客の関係でも同じようなことが言える。”お馴染み”になりかけた頃がとくに危ない。先日もこんなことがあった。料理がおいしくて価格もリーズナブルな居酒屋が気に入り何度か行っていた。店主もこちらの顔を覚えてくれて、このままいくと「常連」になりそうな気がしていた。たまたま携帯が電池切れになりそうだったので充電をお願いしたところ「うちではやっていないです」とあっさり言われた。


 こちらは知人と連絡を取る必要があり、どうしても充電がしたかった。初めて行った店なら仕方ないと思えるのだが、お馴染みになりかかっている。チェーン店のように明確なルールもないだろう。なぜダメなのか、私が意外そうな表情をしたか、不満げな雰囲気を出したのか、店主は少し間をおいて「充電やりますよ」と言った。たったそれだけのことだが、その店に行く気がしなくなった。気心が知れた仲になりかかっていたと考えていたのが、そうではなかったことが残念だった。リカバリーはしてくれたものの、割り切れない気持ちは残った。


 定期点検で自動車ディーラーに行った知人は、新車成約の客にプレゼントするキャラクターグッズを子供が欲しがって困ったと言っていた。高価なものではなく、お金を払ってもとスタッフに聞くと「新車を買ってくれたお客様だけなのでお譲りできません」とのこと。数年前に新車を購入し、メンテナンスパックで定期的にお店に行っている。担当スタッフとも顔なじみになり「お得意様」の一人だと思っている。


 会社の決まりは理解できないわけではないが、子供が欲しがっているのだから、なんとかしてくれてもいいのではないか。お金を払ってもいいと言っているのに、聞く耳を持たないのはどういうことか。良好な関係ができてきたと思ったのは自分だけで、相手はそう考えていないのかもしれない。そして「今度クルマを買うときは別の店にする」とも。


 せめて「店長に相談してきますくらい」は言って誠意を見せることができなかったのか。結果は別にして、ひと手間をかけて信頼に応える努力をすれば関係はもっと強固なものになっていた可能性がある。仲良くなりかけた時こそ、それまで以上の気遣いが求められる。


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