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ADMRコラム75 「できない理由」より「できそうな対策」
新年を迎え新たな目標を立てる。それだけで気持ちが高まり、ひと仕事終えたような達成感を感じるのは筆者だけではないだろう。冷静に考えれば、何一つ実行に移しておらず、もちろん成果もあがっていない。半年もすると、目標を意識することがほとんどなくなり「忙しかった」「想定外のことが起こった」と自己弁護して、何事もなかったように過ごす。個人的なことなら笑って許されるだろうが、仕事となるとそうはいかない。
PDCAサイクルで考えてみるとよくわかる。「P(計画)」は、日頃の課題を意識して作成しており完成度は高い。「D(実行)」は、最初は意気込んで取り組むが、時間の経過とともに置き去りにされがちだ。目先の仕事に追われ、プラスアルファのことまで考える余裕がなくなる。
問題はここからだ。最悪なのは「C(チェック)」すらしない。言いっぱなし、やりっぱなしで終わり。検証しないから対策も打ち出せない。個人の新年の抱負によくあるパターンだ。これは論外として、検証が十分ではないケースはしばしば見られる。まずは時期。期限を決めていて、雲行きが怪しくなってもすぐに対応しない。検証時期までそのままにしておくと、挽回できるものもできなくなることがある。
そして、最大の課題はチェックのあり方だ。「できなかった理由」を挙げるのは悪いことではないが、そこに責任転嫁してしまう。「予想外の中途退職者がいてマンパワーが足りなかった」「競合他社に商品力で劣り、成果が出せなかった」―。状況は刻々と変わっていく。そこに柔軟に対応していくことが大切なのに後ろ向きの話ばかり出る。
それでは次の「A(行動)」がうまくいく可能性は低い。中には前提条件が大きく変わったとして計画をリセットしてしまう。一見、合理的なようだが、うまくいかなかった反省が生かされないから、同じことの繰り返しになってしまう可能性が高い。
条件や環境が変化しても、計画を遂行するために何が必要か。「できなかった理由」ではなく「どうしたら実現できるか」を考え対策として行動に移していく。それがPDCAサイクルの中で最も大切な「A」である。できなかったこと、うまくいかなかったことを検証し、次の行動に生かす。それを繰り返すことが組織の力を高めることにつながる。
しかし現実には、計画をつくるのは一生懸命だが、実行するにつれて熱意が薄れていく。「P」「D」以上に「C」と「A」の取り組みが成功の鍵を握っているのに、途中で”息切れ”してしまうことが多い。
筆者も今年の目標を考えたが、尻すぼみにならないように検証と次の対策をしっかり行いたいと思う。本年もよろしくお願いいたします。
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