自動車業界の未来を支える - プラクティカル・ビジネス・コーチング株式会社

 プラクティカル・ビジネス・コーチング株式会社

無料オンライン相談実施中。 お問い合わせはこちら!

News

新着情報

ADMRコラム㉟ 自分の『型』をつくる

人生を相撲に例えて「7勝8敗くらいがちょうど良い」と言ったのは、麻雀の神様と呼ばれた作家の阿佐田哲也。相撲では番付が下がるが、1つの負け越しならば小幅で済む。人生は良いことばかりは続かないし、逆に負けっぱなしということもない。いつも勝とうとすると無理が出るから、勝ち越せれば上等、負け越しても1つならば影響が少なくて済むと考える。営業でいえばトップセールスではないが、安定した実績を残して周囲からも評価される存在といったところか。   営業の仕事をするからには、来店して話をした人すべてを自分の「お得意さま」にしたい。商談したら100%契約を取りたい。誰もが望む理想だが、相撲の全勝優勝以上に難しい。相撲は15番だが、営業はやればやるほど”取り組み”が増える。まずは地位を保てるだけのスキルを身に着ける。阿佐田哲也は、それを「フォーム」と表現していた。 不調の時でも大崩れしない。どんな状況にあっても一定の成績を残せる「型」のようなものだろう。小さなお子さんを連れた家族、若い単身者、シニアの夫婦―自分が相性の良い顧客層というのは出てくるものだ。商談の流れも同様で、自分にとってスムーズに成約まで行けるパターンができてくる。もちろん、苦手な顧客層や、商談が思わぬ方向に行ったときは「負け」が濃厚となる。それでも得意なパターンを持っていれば大きく負け越すことはない。   来月には自動車販売店に新入社員が入り、その多くが営業の仕事にチャレンジすることになる。希望や自信よりも不安の方が大きいかもしれない。ただ、目の前の仕事を懸命にこなしていくと、いつの間にか得意な型ができてくる。ビギナーズラックかもしれないが、「こういうお客さまは自分と相性がいい」「この商談の順番でやったらうまくいった」と思いこむと苦手意識がなくなり、それが自信につながる。その積み重ねが「型」となっていく。   大相撲で全勝優勝をするような横綱になった力士も、最初から強かったわけではない。自分の得意技を磨くだけでなく、経験を重ねることで苦手なこともいつしか得意技に変えていった。新入社員にとっては、まずフォームを固めることが、すべてのスタートとなる。   ※このコラムは毎週水曜日に掲載いたします。またADMRではYouTubeで動画配信を行っています。ADMR公式チャンネルはこちらからご覧いただけます。 https://youtube.com/channel/UCqHCBS6u1aYsH4qSjM3MItA?si=zSaDUnfCg8GqMDDA