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ADMRコラム⑦ ブランドは誰がつくるのか

最新の機能が搭載されたものと、機能は少し落ちるが長く生産されたモデルのどちらを選ぶか。価格を考えなければ多くは前者を選ぶだろう。ところが日本の自動車メーカーは後者を選択しがちだという話をカーナビゲーションメーカーの関係者から以前聞いたことがある。   理由は品質が安定しているからだそうだ。カーナビメーカーの名称は表示しているとはいえ、新車購入時から装着されている。オプションで選んだにせよ、そこで何か不具合が出ると「〇〇(自動車メーカー名)のカーナビが壊れた」とユーザーは思いがち。だから、まず生産実績があり品質が安定していることを優先するというのだ。   昨今、品質に関する自動車メーカー関連の不祥事も散見されるが、自動車メーカーは長い年月をかけて品質にこだわりユーザーの信頼を獲得してきた。オプション一つをとっても品質に万全を期す。そうした姿勢が自動車メーカーのブランドをつくりあげる源泉になってきたことは間違いない。   もう一つが、直接ユーザーと接する販売店の対応力だ。「クルマのことはあのお店、担当者に任せておけば安心」と思われるよう、こつこつと信頼を積み上げてきた。製品、販売、アフターサービスなどすべてが一体となってつくりあげてきたのが自動車メーカーのブランド力なのだ。   ただ、下がる要素はいくつもある。営業やサービスのスタッフの応対にユーザーが不満を持つとどうなるか。「あの〇〇(自動車メーカー)のお店はよくない」ということになりかねず、あちこちで同じようなことが起きていたら結果としてブランド力は下がるだろう。 販売の現場などでは日頃、意識する機会は少ないかもしれないが、一人ひとりの取り組みが最終的な評価となる。時には自社のブランド力の”現在地”をじっくり考えてみるのもいい。   ※このコラムは毎週水曜日に掲載いたします