News
新着情報
ADMRコラム② 従業員満足(ES)を知る方法
企業における離職率は、平均すると入社後3年で3割と言われている。人手不足で就職・転職市場は売り手優位になっており、会社に入ると同時に転職サイトに登録する人も珍しくない。だから「ある程度、離職者が出るのはやむを得ない」と経営者や幹部は自分を納得させていたりする。
とはいえ、手間とコストをかけて採用・教育をして、ようやく一人前の仕事ができるようになった頃に辞められるのは、会社にとって大きな損失であることは間違いない。辞める理由はさまざまで、その都度ヒアリングして改善できるものは積極的に対応している会社も少なくない。それすらできない会社が、離職率の平均を押し上げているのだろう。
個々の課題を突き詰めていくと従業員満足(ES)に行き着く。ESが高ければ離職率は低くなる。「ESなくしてCS(顧客満足)向上なし」ということもよく言われるし、CSが上がれば業績もついてくる。
ただ、アンケートや面談だけでは遠慮や忖度(そんたく)もあり、社員の本音がわかりにくい。そこで注目されているのが、採用における社員による紹介制度だ。「リファラル採用」と呼ばれ、社員が「うちの会社に向いている、力を発揮してくれそう」と思う友人や知人に声をかけ、面接などを経て採用する。
会社に対する不満が多ければ、そもそも紹介しないし、入りたいという知人にも「やめといた方がいい」と言うだろう。今の仕事、職場環境にある程度満足しているからこそ、周囲に「うちの会社に来ないか」と声をかける。
最終的に入社するかは別にして、社員がどれだけ紹介してくれるかが自社のESを評価する尺度になる。さて御社は何人の社員が紹介してくれますか?
※このコラムは毎週水曜日に掲載いたします