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ADMRコラム㊽ 苦労と経験の有効活用
「若いときの苦労は買ってでもせよ」と言う。周囲が当り前のようにやっていることが自分にはできない。それを何とかしようともがき苦しむ。失敗を繰り返しているうちに解決に向けたヒントが見つかることもあれば、考え抜いた末に答えらしきものが見えてくるケースもある。時には第三者の助言で視界が開けたという人も多いだろう。
こうした経験を積み重ねていくことで、新たな壁に直面した際にどうしたら乗り越えられるか、自信やノウハウが蓄積されていく。その”引き出し”が多いほど仕事をするうえで、課題やミッションへの対応力が上がる。さらに部下をもつ立場になったときに、相手の状態に合わせた柔軟な指導がしやすくなる。
だから苦労は買ってでもした方がいいという結論になりがちだが、過去の経験からすると本当にそうだろうかと思うことがある。生きていれば環境の変化に対応するため、誰でも苦労する。家庭環境でも経済面でも大変な時期が長かった同僚が、かつて若い部下に「苦労なんてしないに越したことはない。嫌でも経験することだから」と言っていたのが今でも印象に残っている。精神論で言えば「買ってでも」となるのだろうが、苦労の多寡よりも、その経験をどう生かすかが重要なのではないか。
壁を乗り越えられない。大きな失敗をした。配属された部署になじめない―部下が困っている時、指導する側としてどう向き合うか。自分が苦労したことも忘れ「なぜできない」と追い込んでしまう。スキルの向上にあまり意味がないと思えるような作業を「自分たちもやってきたから」と押し付ける。これでは苦労した経験が何の役にも立っていないことになる。
過去の経験を”引き出し”の中に整理して、相手によって使い分ける。自分の失敗談が部下の気持ちを前向きにせさてくれることもあるだろうし、ちょっとしたヒントを言うだけで部下ががらりと変わることもある。それが有効活用ということであり、せっかくの経験を無駄遣いしてはもったいない。ちなみに無駄遣いの典型が仕事上の過去の自慢話と言われており、部下はしらけた気持ちで聞いているという話をよく聞く。
※このコラムは毎週水曜日に掲載いたします。またADMRではYouTubeで動画配信を行っています。ADMR公式チャンネルはこちらからご覧いただけます。
ようこそADMR公式チャンネルへ
※ADMRは「高橋賢治のADMRオンラインサロン」をはじめとするADMR会員を募集しております。次回サロン(7月2日午後6時から)は無料公開いたします。
詳しくは19日(木)18:00公開の新着お知らせにてご確認ください。
こうした経験を積み重ねていくことで、新たな壁に直面した際にどうしたら乗り越えられるか、自信やノウハウが蓄積されていく。その”引き出し”が多いほど仕事をするうえで、課題やミッションへの対応力が上がる。さらに部下をもつ立場になったときに、相手の状態に合わせた柔軟な指導がしやすくなる。
だから苦労は買ってでもした方がいいという結論になりがちだが、過去の経験からすると本当にそうだろうかと思うことがある。生きていれば環境の変化に対応するため、誰でも苦労する。家庭環境でも経済面でも大変な時期が長かった同僚が、かつて若い部下に「苦労なんてしないに越したことはない。嫌でも経験することだから」と言っていたのが今でも印象に残っている。精神論で言えば「買ってでも」となるのだろうが、苦労の多寡よりも、その経験をどう生かすかが重要なのではないか。
壁を乗り越えられない。大きな失敗をした。配属された部署になじめない―部下が困っている時、指導する側としてどう向き合うか。自分が苦労したことも忘れ「なぜできない」と追い込んでしまう。スキルの向上にあまり意味がないと思えるような作業を「自分たちもやってきたから」と押し付ける。これでは苦労した経験が何の役にも立っていないことになる。
過去の経験を”引き出し”の中に整理して、相手によって使い分ける。自分の失敗談が部下の気持ちを前向きにせさてくれることもあるだろうし、ちょっとしたヒントを言うだけで部下ががらりと変わることもある。それが有効活用ということであり、せっかくの経験を無駄遣いしてはもったいない。ちなみに無駄遣いの典型が仕事上の過去の自慢話と言われており、部下はしらけた気持ちで聞いているという話をよく聞く。
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